三国峠みくにとうげ)” の例文
五昼夜もかかって三国峠みくにとうげを越え、ようやく上州路へ辿たどりつくのだったが、時には暗夜に樵夫きこりの野宿しているのに出逢であい、年少の彼女は胸をわななかせた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
越後から清水越しみずごえか、或いは三国峠みくにとうげをよじて上州の沼田へ出たであろうと想像され、そうして碓氷うすいを越え
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
三国峠みくにとうげへ差しかゝりました文治と妻お町の二人連れ
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)