万更まんざ)” の例文
旧字:萬更
つい中途から遊び上手の芝居ものの手にかゝつて、その関係が震災の後までも続いたくらゐなので、歌舞伎の世界の空気や俳優たちの生活も知つてゐたから、芝居も万更まんざら嫌ひではなかつたけれど
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
手紙の主が超物理的と誇るのも、万更まんざら出鱈目ではない。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)