“万力”の読み方と例文
旧字:萬力
読み方割合
まんりき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じつは、パイ軍曹は、さっきからまるで万力まんりきにはさんだようにうごかない機銃について、少々こまっていたところであった。
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
夜はようやくけて行って、水車の万力まんりきの音もやんでしまい、空はたいへんに曇って、雨か風かと気遣きづかわれるような気候になってきたことも
だが、それすら今はかなわぬのだ。もがこうにも、悪魔の腕が万力まんりきの様に引締めている。僅かに靴の先で、運転手の腰かけの背中を蹴るばかりだ。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)