一盃ひとつ)” の例文
甲「いや貴方のおいでまでの事はないが、おで下されば千万有難いことで、何とも恐入りました、へゝゝ、ま一盃ひとつ召上れ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「しばらくの間、またそちの姿も見られなくなる。つまり今宵こよい別盃べっぱいじゃ、まあ一盃ひとつ受けてくれい」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まあ一盃ひとつし上れな、すっかり御酒ごしゅめておしまいなすったようですね。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「うむ、そりゃ何でも聞くけれど……」と万吉、飲めない口のくせにまたうっかり一盃ひとつほして
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大「さ己が一盃ひとつあいをする」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)