一旬いちじゅん)” の例文
わず一旬いちじゅんのうちに、弦三と素六の兄弟と、優しい母と姉とをうしなった彼女は、この次の、父の誕生日に集るであろうところの、僅か半数になった家族のことを想って、胸のせまるのを覚えた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)