一休息ひとやすみ)” の例文
下から一間ばかりのところで梧桐は注文通り二叉ふたまたになっているから、ここで一休息ひとやすみして葉裏から蝉の所在地を探偵する。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どれ一休息ひとやすみ」と呟きながら腐木の株へ腰をかけた。それから四辺あたりを見廻わした。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
旅の者にも一休息ひとやすみ腰をろすに下ろしよく、ちょっと一ぷくが一杯となり、章魚たこの足をさかなに一本倒せばそのまま横になりたく、置座おきざの半分遠慮しながら窮屈そうに寝ころんで前後正体なき
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)