“ラムプ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洋燈76.9%
油燈15.4%
安全燈7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、それと同じ現象が、両端の温度と圧力に差異へだたりがある場合、中央に膨みのある洋燈ラムプのホヤや、鍵孔などにも現われるのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
余は暫し茫然として立ちたりしが、ふと油燈ラムプの光に透して戸を見れば、エルンスト、ワイゲルトとうるしもて書き、下に仕立物師と注したり。これすぎぬといふ少女が父の名なるべし。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
けれどもその安全燈ラムプの光りは、やがて又、赤いすすっぽい色に変るうちに、次第次第に真暗くなって消え失せてしまったかと思われた。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それに連れて半分粉炭こなずみに埋もれた福太郎の安全燈ラムプが、ポツリポツリと青い光りを放ちつつ、消えもやらずに揺らめいたのであった。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)