“ヒジリ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ひじり
語句割合
77.8%
非事吏22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熊野念仏は、寺奴声聞身シヨモジンから大宗派を興す動機になつた。熊野田楽のふりと、熊野巫覡の霊感とが、ヒジリ階級の念仏衆の信仰・行儀に結びついたのだ。
強ひて言へば、信太森のヒジリ神社か、その末社らしい葛の葉社の由来から生れて、狐が畜生を解脱して、神に転生する事を説いた本地物だつたのではなからうか。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
苅堂の非事吏ヒジリと申して、頭を剃ることの許されて居らぬ、卑しい者たちの居る處……その苅堂の念佛聖ネブツヒジリと申す者どもが傳へて居ります。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
萱堂の非事吏ヒジリの間に発達したと思はれる苅萱道心親子の物語は、出発点を九州に、頂点を高野山に、結末を信州に置いて、一見、此説経者の文芸が
唱導文芸序説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)