“ツボミ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:つぼみ
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ミガかれぬ智慧チヱを抱いたまゝ、何も知らず思はずに、過ぎて行つた幾百年、幾万の貴い女性ニヨシヤウの間に、ハチスの花がぽつちりと、ツボミモタげたやうに、物を考へることを知りめた郎女であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蓮は、池のも、田居のも、極度にけて、ツボミの大きくふくらんだのも、見え出した。婢女メヤツコは、今が刈りしほだ、と教へたので、若人たちは、皆手も足も泥にして、又田に立ち暮す日が続いた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)