“スマート”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俊敏50.0%
いき25.0%
敏捷25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人に与うる私の全体の印象が沈欝であって——質素じみくすんで言葉が流暢りゅうちょうでなく……つまり一口に言って瀟洒シックとか典雅とか俊敏スマートとか、あるいは軽快とか洒脱ユーモラスといったようなパッとした社交的の洗錬さを
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
かつてはしんと靜まり返つてゐた廊下を行くにも、また、嘗て人氣ひとけの無かつた正面の部屋に這入るにも、いきスマートな侍女か伊達だてな從者に行き逢ふことなしには出來ないのであつた。
はいって来たのは小間使とはいいながら、軽妙な敏捷スマートさなぞの少しもない、どこか鈍重とも評したいほど田舎染みて、口の重そうな縮れ髪の女であった。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)