“ガラスくだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玻璃管50.0%
硝子管50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
机の上には、大理石のくず、塩酸のびん、コップ、玻璃管ガラスくだなどが置いてあった。蝋燭ろうそくの火も燃えていた。学士は、手にしたコップをすこしかしげて見せた。炭素はその玻璃板のふたの間から流れた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
枕もとに来ていた看護婦は器用にお律のくちびる水薬みずぐすり硝子管ガラスくだを当てがった。母は眼をつぶったなり、二吸ふたすいほどくだの薬を飲んだ。それが刹那の間ながら、慎太郎の心を明くした。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)