“オベリスク”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
方尖塔25.0%
埃及角塔12.5%
方尖柱12.5%
埃及尖塔12.5%
埃及柱12.5%
彰徳記念碑12.5%
方尖碑12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人々は昨夜ゆふべのランプを吹き消して、それを思ひ思ひの花環ガーランドで飾り、恭々しく奉げて祭りの広場に集るのである。広場の中央にある方尖塔オベリスクの下に先を競うて駈けつけるのである。
山彦の街 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
邸内には、ヨニック式の礼拝堂があります。円形野外劇場アンフィセアタアもあります。埃及角塔オベリスクもあります。この邸宅は、トロニア公爵プリンチペ屋敷パラットとして、羅馬ローマ名所の一つなのです。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
父母の記念にと言って、新公爵は、オッソラから埃及角塔オベリスクを担ぎ込ませました。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
ルクソル(エジプト)から運んで来たラメセス二世の方尖柱オベリスクが聳え、私たちが歩きまわっていた頃はその周りを昼も夜も忙しそうな平和の車の奔流が渦巻いていたが
パリの地下牢 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
革命の時はまだ方尖柱オベリスクは立ってなく、その代りに恐ろしいギヨティーヌ(断頭台)が立っていて、名前も革命広場と呼ばれ、ある日には王の首が断たれ、別の日には王妃の首が断たれ
パリの地下牢 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
それをきっかけに一同いつの間にやら同じ上機嫌グッド・ユウモアに解け合って、何物をも辞しない探検家の精神スピリット埃及尖塔オベリスクみたいに高く天にちゅうしていると——義士の勢揃い宜しくなこの騒ぎに
塵埃ごみだらけの土産物店の硝子ガラス箱、その中の銅製花瓶、象形文字の敷物、ダマスカス鉄の小武器、すふぃんくす形の卓灯スタンド、金箔塗りの装飾網、埃及柱オベリスクかたどった鉛筆
「ギゼーのピラミツドのうちで現在一番大きいのはフツフ王のそれだ。フツフ王の彰徳記念碑オベリスクは五千年の風雨に曝されても、今尚厳としてエヂプトの空にそびへてゐるのを知らないか、酒樽奴!」
歌へる日まで (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
出はいりなく平らに、層一層と列をととのえ、雲までとどかせるつもりの方尖碑オベリスク巌畳がんじょういしずえでもあるかのような観を呈した。