“わの”の漢字の書き方と例文
語句割合
和野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和野わのの何某という若者、柏崎に用事ありて夕方堂のあたりを通りしに、愛宕山の上よりくだり来るたけ高き人あり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
和野わのの鼻まはれば見ゆる橋立の松原づたひ鶯の鳴く
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
栃内とちない和野わのの佐々木嘉兵衛といふ人は今も七十余にて生存せり。この翁若かりし頃猟をして山奥に入りしに、はるかなる岩の上に美しき女一人ありて、長き黒髪をくしけづりてゐたり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
六〇 和野わの村の嘉兵衛爺かへえじい雉子小屋きじごやに入りて雉子を待ちしにきつねしばしば出でて雉子を追う。あまりにくければこれを撃たんと思いねらいたるに、狐は此方を向きて何ともなげなる顔してあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
栃内とちない和野わのの佐々木嘉兵衛かへえという人は今も七十余にて生存せり。このおきな若かりしころ猟をして山奥に入りしに、はるかなる岩の上に美しき女一人ありて、長き黒髪をくしけずりていたり。顔の色きわめて白し。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)