“わかんさんさいずえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句 | 割合 |
和漢三才図会 | 60.0% |
倭漢三才図会 | 40.0% |
都会の小児などは月中の
兎の絵か、そうでなければ家の
紋に、杵と称して横に柄をつけぬものを見るくらいになっているが、是は一言でいうと『
和漢三才図会』時代以後、二百年足らずの間の変遷で
(
因にいう。「胴乱」という字は何かの当字であろう。『
和漢三才図会』にも「止宇羅牟、正字未考」といってある。あるいは「
銃卵」より来るのではないかといわれる。元来銃丸の袋であったという)
寺島良安の『
倭漢三才図会』にも椿を倭字(日本字)だと書いてある。ゆえにこの椿はツバキと訓むよりほかにいいようはない。
今から二八二年前の正徳五年(1715)に発行の『
倭漢三才図会』に「薄皮アリテ灰白色肉白ク頗ル
麦蕈ニ似タリ煮テ食ウニ味淡甘ナリ」
また『
倭漢三才図会』に蒜すなわち小蒜をコビル、メビルとしてあるのは古名に従ったので、それはよいとして、さらにこれをニンニクとしてあるのはよろしくない。
寺島良安の『
倭漢三才図会』を見るとこの樹の材は最も堅硬だから扇のカナメを作る。それでカナメノキすなわち
扇骨木と云うという様に書き、彼の大槻先生の『大言海』も同様である。