“ろづか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
櫓柄62.5%
艪柄37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に見せたかッたね、その疲曳よぼよぼ盲者めくらがいざとッて櫓柄ろづかを取ると、仡然しゃっきりとしたものだ、まるで別人さね。なるほどこれはそのみちに達したものだ、と僕はおもッた。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十四五年も前の事だ、白髪だらけの正直万作、其頃はまだ隻手かたて櫓柄ろづかあげおろす五十男で、漁もすれば作も少しはする。稼ぐに追付く貧乏もないが、貧乏はただ子のないのが是れ一つ。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
腰をひねって、艪柄ろづかを取って、一ツおすと、岸を放れ
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)