“ろくはらみつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
六波羅蜜66.7%
六波羅密33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとい六波羅蜜ろくはらみつを修し、五戒を守っても、頭の中の妄想が一期いちごの障りとなって、まろは永劫に、輪廻の世界から逃れる事は出来ないだろう。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
般若とは六波羅蜜ろくはらみつの最後の知恵と申すことで、この上もなくたっとい言葉でございますそうですが、それが、どうして恐怖と嫉妬を現わす鬼女きじょの面の名となりましたか、不思議な因縁でございます
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
然し寂照は寂照であった、鳥影が池上にちたのみであったから、白蘋緑蒲はくひんりょくほ、かつて動かずであった。今は六波羅密ろくはらみつの薄いころもに身を護られて、風の射るもとおらざる境界きょうがいに在るものであった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)