“ろうるい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝋涙81.8%
老涙9.1%
老羸9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飾り付けと云っては一隅の三角だなに、西洋の骨董品こっとうひんらしい、きたならしく蝋涙ろうるいのこびり着いた燭台しょくだいと、その他二三の蚤市のみいちからでも買って来たらしいガラクタと
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「弟も、弟じゃ……」月輪殿はふたたびこうつぶやいて、眼をふさいだ、もろ老涙ろうるい睫毛まつげからはらはらと下る。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老羸ろうるいなほかくの如くにしていささか時運に追随することを得たりとせんか、幸何ぞよくこれにくものあらんや。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)