“りょうづま”の漢字の書き方と例文
語句割合
両褄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両褄りょうづま取って、小風呂敷に萠黄金襴の金入を包み、帯の間へはさんで戸を開けて出ようとすると、軒下に立って居る武士さむらい、雨具が無いから素跣すはだしで其の頃は雪駄でありますから
高祖頭巾こそずきんを冠り、ふッくりと綿の這入りし深川鼠三ツ紋の羽織に、あいの子もち縞の小袖の両褄りょうづまを高く取って長襦袢を出し、其の頃ゆえ麻裏草履をゆわい附けに致しまして
仲木場の寺町辺の坊さんが内証ないしょうかれに来た者ので、長合羽に頭巾がありましたから、音羽はくしこうがいを取り、島田髷を揉み崩して山岡頭巾を冠って両褄りょうづまを高く取り、長合羽を部屋着の上に着て
余程よっぽど可笑しいんでさア、両褄りょうづまを取って白縮緬のふんどしをピラツカせて、止せばいのに鼠甲斐絹ねずみがいきの女脚絆を掛けて、白足袋に麻裏草履をゆわい附けにして、馬が来ると怖いよーッて駈け出すんですが