“りゅうかんばし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竜閑橋75.0%
龍閑橋25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竜閑橋りゅうかんばしから本石町ほんごくちょうまでの間——本銀町の一角を占めた宏大な構えですが、一と粒種の万吉が死んで、今朝はあわただしいうちにも、し付けられるような、陰気な空気に閉されております。
取立ての金を三十両ばかり持っているはずですから、フト魔がさして持逃げしたのではあるまいかと疑われましたが、あくる朝竜閑橋りゅうかんばしの側から定吉の死骸が上がって、その汚名だけはそそがれました。
塩町しおちょうから大伝馬町おおでんまちょうに出る。本町を横切って、石町河岸こくちょうがしから龍閑橋りゅうかんばし鎌倉河岸かまくらがしに掛る。次第に人通が薄らぐので、九郎右衛門は手拭を出して頬被ほおかぶりをして、わざとよろめきながら歩く。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)