“らんやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘭薬66.7%
濫訳16.7%
蘭訳16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それが、ちとむずかしい蘭薬らんやく調ちょうじ合せをいたしますため、薬名や何かも、自分でなければなりませぬので」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで料理人は転手古舞てんてこまいで、材料の吟味はもとより、ろくろく庖丁ほうちょうも研ぐひまがないという景気になる。つまり濫訳らんやくの弊が生じるわけだ。もっともこれは、何も飜訳文芸に限った話ではない。
翻訳のむずかしさ (新字新仮名) / 神西清(著)
とフウフェランドは蘭訳らんやくの書を先輩の日本訳の書に引き較べて見たのであるが、新しい蘭書を得ることが容易たやすくなかったのと
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)