“らんしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ランショ
語句割合
蘭書66.7%
欒書33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弟の、土肥八十三郎は、近頃、しきりと、ご禁制の蘭書らんしょを、耽読たんどくしている。のみならず、上方あたりから、しばしば、飛脚がくる。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蘭書らんしょだ」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
幕士には禁制の蘭書らんしょを机の下へかくして、父の眼をぬすんでは読みふけっている八十三郎だった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
狼藉ろうぜきにとり散らされた反古ほごを踏みつけて、腕にも、反古の綴物とじものや、手紙や、蘭書らんしょらしい本などを、一抱ひとかかえほどもかかえている眼の鋭い与力風の男と、一人の町人とが、手に蝋燭を持って
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるとき欒書らんしょの塚をあばくと、棺も祭具もみな朽ち破れて、何物も余されていなかったが、ただ一匹の白い狐が棲んでいて、人を見ておどろき走ったので、王の左右にある者が追いかけたが