“ようれき”の漢字の書き方と例文
語句割合
陽暦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて陽暦ようれきの三月四日、即ちチベットの正月二十四日にトーキャ(投秘剣会とうひけんえ)を行いますのでそれを見物に参りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
来月のせわしさを見越して、村でも此月ばかりは陽暦ようれきで行く。大麦も小麦も見渡す限り穂になって、みどりの畑は夜の白々と明ける様に、総々ふさふさとした白い穂波ほなみただよわす。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
即ち陽暦ようれきの八月末九月初頃に行うので、もっともその時が非常に都合が好い、麦は皆刈取かりとられていずこへ走ったところが麦作むぎさくを害するということはないからです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
村は一月晩ひとつきおくれでも、寺は案外陽暦ようれきで行くのがあって、四月八日はお釈迦様しゃかさま誕生会たんじょうえ。寺々のかねが子供を呼ぶと、とうかあねえに連れられた子供が、小さな竹筒をげて、嬉々ききとして甘茶あまちゃを汲みに行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これは一年に一遍いっぺんずつやるのですが、一月十五日はちょうど陽暦ようれきの二月二十三日に当りましたか。どうもその夜の光景というものは、全く一夜に天上の宮殿をこの世界に移したかのように思われる。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)