“ゆきみじか”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
裄短	80.0%
桁短	20.0%

裄短

飜って商業に志した、ために紋着（もんつき）を脱いで、綿銘仙の羽織を裄短（ゆきみじか）に、めりやすの股引（ももひき）を痩脚（やせずね）に穿（は）いている。

売色鴨南蛮 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

結城（ゆうき）の袷（あわせ）に博多（はかた）の帯、黒八丈の襟を襲（かさ）ねて少し裄短（ゆきみじか）に着た、上には糸織藍微塵（あいみじん）の羽織平打（ひらうち）の胸紐（むなひも）、上靴は引掛（ひっか）け、これに靴足袋を穿（は）いているのは、蓋（けだ）し宅診が済むと直ちに洋服に変って

三枚続 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

桁短

琉球紬（つむぎ）の書生羽織が添えてあったが、それには及ばぬから浴衣だけ取って手を通すと、桁短（ゆきみじか）に腕が出て着心の変な事は、引上げても、引上げても、裾が摺（ず）るのを

婦系図 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)