“ゆうえい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
游泳75.0%
遊曳12.5%
遊泳12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無数の真鯉まごい緋鯉ひごいが、ひたひた水の浸して来る手摺てすりの下を苦もなげに游泳ゆうえいしていた。桜豆腐、鳥山葵とりわさ、それに茶碗ちゃわんのようなものが、食卓のうえに並べられた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「うわゥ、うわゥ」と奇妙な声で咆吼ほうこうしながら、首を振り腰をひねって、しきりに前庭を遊曳ゆうえいする様子。
わしの父、父の父、またわしのあずかり知らない他人、その祖先、無数の人々の結んだうらみが一団になって渦巻いている。わしはその中に遊泳ゆうえいしているにすぎない。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)