“やまのうち”の漢字の書き方と例文
語句割合
山内100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天下の風雲をそそのかすほどのことをやり得られないとしても、天一坊を得れば山内やまのうち、赤川となり、大本教を得れば出口信長公となり、一燈園を作れば西田天香となり
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今残っている勝久さんと保さんとの姉弟あねおとうと、それから終吉さんの父おさむ、この三人の子は一つ腹で、抽斎の四人目の妻、山内やまのうち五百いおの生んだのである。勝久さんは名をくがという。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
まだ庭を見、出入りの門を飾るいとまはない。住むに足ればよいのだ。——左様に急を申したところ、当所の知事兼道の邸を、そのまま山内やまのうちから移して組めば早かろうと皆が云う。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)