“さんない”の漢字の書き方と例文
語句割合
山内100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公使アールコツクが日本国民の霊場として尊拝そんぱいする芝の山内さんないに騎馬にて乗込のりこみたるが如き言語ごんごに絶えたる無礼なりと痛論したるふしもある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
秀造さんは上野の(山内さんない寺院おてら)のおちごさんで美貌びぼうで評判だったそうだ。振袖姿で吉原へ通って、吉原雀というあだ名だった。
折から相手の弦之丞は、都合よく人通りのある道を避けて、芝の山内さんないへ歩いてゆく様子——、増上寺の山内は、もうドップリと暮れていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)