“やまじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山路96.6%
山治3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余は天狗岩よりは、腰をのして、手をかざして、遠く向うをゆびさしている、袖無し姿の婆さんを、春の山路やまじの景物として恰好かっこうなものだと考えた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「わたくしたちも泣きながら、七山路やまじを歩いたのです。もうおよばないことですから、このうえ、かなしいことをいわないでくださいまし」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰助を寄宿させたのは山治やまじ右衛門である。彼は九百二十石の中老で年寄役を兼ね、昔は無鉄砲な強情者と定評があった。
思い違い物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)