“やぶか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藪蚊93.5%
薮蚊3.2%
藪枯3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはもちろん異常なる緊張にもよることだったけれど、一つには夏の戸外にはとても藪蚊やぶかが沢山いることを忘れていたせいもあった。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
薮蚊やぶかの群がわびしい音をさせて襲って来る頃で、縁側には蚊遣かやりいぶらせた。かわずの鳴く声も聞えた。家内は、遊び疲れた子供の為に、蚊帳を釣ろうとしていたが
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
藪枯やぶからしや藤やくずなどがむやみに絡みついているから、どれが松どれが梅とも差別がつかなかった。
泥棒と若殿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)