“薮蚊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やぶか50.0%
やぶっか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薮蚊やぶかの群がわびしい音をさせて襲って来る頃で、縁側には蚊遣かやりいぶらせた。かわずの鳴く声も聞えた。家内は、遊び疲れた子供の為に、蚊帳を釣ろうとしていたが
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
晃 うるさ薮蚊やぶっかが押寄せた。裏縁でいぶしてやろう。(納戸、背後うしろむきに山を仰ぐ)……雲の峰を焼落やきおとした、三国ヶ岳は火のようだ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)