“やぶから”の漢字の書き方と例文
語句割合
藪枯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故なぜというに崖には野笹やすすきまじってあざみ藪枯やぶからしを始めありとあらゆる雑草の繁茂した間から場所によると清水が湧いたり、下水したみずが谷川のように潺々せんせんと音して流れたりしている処がある。
部屋数も多いしうまやもある。庭も五百坪ばかりの広さだが、樹という樹は遠慮もなく枝をひろげ、それへ藪枯やぶからしだの刺草いらくさだのがむやみに絡み繁って、さながら欝蒼うっそうたる密林の観を呈している。
風流化物屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)