“やすなが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泰長25.0%
安永25.0%
康長25.0%
懐良25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪四郎泰長やすながも、その留守のまに、兄に負けじと、小波の城を攻めつぶしていた。で長年を迎えるなり誇らかにそれの報告をして
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、その兄の姿を見上げながら、悪四郎泰長やすながは、他人行儀に遠くで手をつかえていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まああきらめるんだな、しょうがない、安永やすながの娘をもらうんだ」と竜右衛門がその息子に云った
女は同じ物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
三好康長やすながが秀次を養い、さらに秀吉が養子として、秀次を殊遇しはじめてから、幸蔵主は一層秀次に眼をかけ、よき注意を与えていた。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
尊良親王・宗良親王・懐良やすなが親王・北畠親房きたばたけちかふさ・北畠顕家あきいえみなそうであった。だから京都の第宅ていたくに遊園を愉しむ生活に比べれば、すこぶる荒涼として、艱難かんなん辛苦のさまは想像に余りがある。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)