“やくたう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藥湯66.7%
薬湯33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕元にペタリと坐つたお春は、孫右衞門の額ににじみ出した汗を拭いてやつたり、藥湯やくたうせんじる手順をしてやつたり、行燈あんどん丁子ちやうじを切つたり、布團の端を押へたり、まことに行屆くのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
或は閃めく藥湯やくたうのフラフのごとく
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
後年の自記に、阿部家に願つて、「湯島天神下薬湯やくたうへ三めぐり罷越まかりこす」と云ふことが度々ある。此入湯の習慣さへ既に此時よりあつたものと見える。介抱人がなくてはならなかつた所以ゆゑんであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)