“もちにげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拐騙25.0%
持迯25.0%
持逃25.0%
持遁25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その開卷に旅客心得として、江湖十二則を掲げてあるが、概して盜賊・放馬おひはぎ欺騙かたり掏摸すり拐騙もちにげ偸換すりかへ等に對する注意に過ぎぬ。
支那人の妥協性と猜疑心 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
きかれ淡路守殿大いにかんじられ彌七事金高の品を持迯もちにげ致し主人彦兵衞に難儀なんぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼奴あいつらア人間はおまんま喰わねえでも生きてるもんだと思っていやがらア。昼鳶ひるとんび持逃もちにげ野郎奴。」
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もっとも三日なんて置こうものなら、はじめの日は朝寝をして、次のは内をあけて、三晩目には持遁もちにげをしようというもんだ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)