“もうまく”の漢字の書き方と例文
語句割合
網膜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき、やはり、心持ちくちをあけてみていた、あなたの小さい黄色い顔が、ちらっとぼくの網膜もうまくかすめました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
こしをおろしたみじかい草。かげろうか何かゆれている。かげろうじゃない。網膜もうまくかんじただけのその光だ。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ぽうっと仄白ほのじろ網膜もうまくに映じた彼にはそれが繃帯とは思えなかったつい二た月前までのお師匠様の円満微妙な色白の顔がにぶい明りのけんの中に来迎仏らいごうぶつのごとくかんだ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)