“もうさず”の漢字の書き方と例文
語句割合
不申100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横浜へは汽車不通にて参る事かなわず、電話は申込者多数にて一日を待たねば通じ不申もうさず……
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一寸ちょっと文呈上候。秋暑之処御安全慶賀之いたりに候。さて先般は御来車被下くだされかつ御土産に預り候所、足痛にて御目にかゝり不申もうさず、失礼致候。其後御書面にもあずかり候所、平臥へいがゆえ御無音申候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
久しき御病気も御本復被遊あそばされ私方の本懐も之れに過ぎ不申もうさず、健かなる御血色にて、御乗車御出発を御見送り申上候私共にとりても、些か御看護申上候甲斐ありと、御尊父様に対しても
仙人掌の花 (新字新仮名) / 山本禾太郎(著)