“むこうよこちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
向横町80.0%
向横丁20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蕎麦屋そばやの看板におかめの顔が薄暗くふくれて、うしろからけるを今やと赤い頬に待つ向横町むこうよこちょうは、二間足らずの狭い往来になる。黄昏たそがれは細長く家と家の間に落ちて、とざさぬかどを戸ごとにくぐる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「金田の富子さんて、あの向横町むこうよこちょうの?」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一つと見えたる長範が二つになってぞせにけりと云うが、あんな烏金からすがね身代しんだいをつくった向横丁むこうよこちょうの長範なんかはごうつく張りの、慾張り屋だから、いくつになっても失せる気遣きづかいはないぜ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「金田って向横丁むこうよこちょうにいる女です」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)