“みやこおおじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
都大路100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのなかでも盗賊の多いというのが覿面てきめんにおそろしいので、この頃は都大路みやこおおじにも宵から往来が絶えてしまった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
まだしもかしらが微塵に砕けて、都大路みやこおおじに血をあやさなんだのが、時にとっての仕合せと云わずばなるまい。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(鐘の音)……あれは寺々が夕方の勤行ごんぎょうの始まりをしらせる鐘の音だ。御覧ごらん。太陽が西に傾いた。黄昏たそがれが平安の都大路みやこおおじ立籠たちこめ始めた。都を落ちて行くものに、これほど都合つごうのよい時刻はあるまい。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)