“みなみおもて”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ミナミオモテ
語句割合
南面100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南面みなみおもてには、この頃妹のところへお通いになって来られる御方がある。足音がするようだから、きっとその御方がおいでになったのだろう。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
少女が入って往って、「傘の主もうで給うをいざない奉る」と云うと、真女児が出て来て、南面みなみおもてへやに豊雄をあげた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
助驚きて、まことにさる事あり。いかにしてしらせ給ふや。興義、かの漁父三たけあまりの魚をかごに入れて君が門に入る。君は賢弟と三〇南面みなみおもての所にを囲みておはす。
がむくいに強ひてとどめまゐらすとて、腰を押して七七南面みなみおもての所に迎へける。