“みどし”の漢字の書き方と例文
語句割合
巳年100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手をのべてその絵馬を取外とりはずし、なお念のために、その絵馬の裏を返して見ますと、そこには、これも相当の老巧な筆で、単に「巳年みどしの男」としたためられてあるのを発見しました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夫婦むつまじく豊かに相暮しましたが、夫婦の間に子が出来ませんので、養子を致して、長二郎の半之助は根岸へ隠居して、弘化こうか巳年みどしの九月二日ふつかに五十三歳で死去いたしました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
就中なかんずく去る天保てんぽう巳年みどし、同七申年さるどし再度の凶年にて死亡離散等の数多くこれあり、宿役相勤めがたきありさまにまかりなり候えども、従来浅からざる御縁故をもって種々御尽力を仰ぎ
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)