“みちしお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
満潮88.9%
満汐11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満潮みちしおになったら、みんなでその綱をひっぱれば、船はひとりで出るみてえにすうっと出るよ。さあさあ、坊や、用意するんだ。船着場が近いのに、船足が速過ぎるぞ。
月や太陽が絶えず東から西へ廻るにつれて地球上の海面の高くふくれた満潮みちしおの部分と低くなった干潮ひきしおの部分もまた大体において東から西へ向かって大洋おおうみの上を進んで行きます。
瀬戸内海の潮と潮流 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
御最後川の岸辺に茂るあしの枯れて、吹く潮風に騒ぐ、その根かたには夜半よわ満汐みちしおに人知れず結びし氷、朝の退潮ひきしおに破られて残り、ひねもす解けもえせず、夕闇に白き線をぎわに引く。
たき火 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)