“まどわし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
誘惑66.7%
蠱惑33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「神のお誘導きでございましょうか? 悪魔の誘惑まどわしではございますまいか?」庄三郎は憂鬱に
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
利益ためを思えばこそいうだよ。彼女あれなんかは若い盛りでのう、まだ面白い思いがしたい年頃じゃ。土曜日っていうと、市場へ行くのに、しゃれた服装みなりもしたいじゃろ。誘惑まどわしにかかるのは早いもんでな。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
舟の中の二人の運命が夢のような静けさを取って彼女の心に写った。其処から怪しい蠱惑まどわしの不安が手を伸した。彼女はまた外に出てみた。それは日暮頃から四度目であった。
湖水と彼等 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)