蠱惑まどわし)” の例文
舟の中の二人の運命が夢のような静けさを取って彼女の心に写った。其処から怪しい蠱惑まどわしの不安が手を伸した。彼女はまた外に出てみた。それは日暮頃から四度目であった。
湖水と彼等 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)