“まつばやし”の漢字の書き方と例文
カタカナ:マツバヤシ
語句割合
松林100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先頃せんころ私が茨窪ばらくぼ松林まつばやしを散歩していると、向うから一人の黒い小倉服を着た人間の生徒が、何か大へん考えながらやって来た。
茨海小学校 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
風をけて、湖の岐入の方へ流れ入ると、出崎の城の天主閣てんしゅかく松林まつばやしの蔭から覗き出した。秀江の村の網手の影が眼界にうかび上って来たのである。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
前方の、放送局の松林まつばやしあたりに、可也かなりおびただしい人数が移動している様子だった。演習慣れした少尉の耳には、その雑然たる靴音が、ハッキリと判った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)