“まえびさし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前廂66.7%
前庇33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るに右山高帽を警察署に持帰り、詳細にわたりて調査したるに、前廂まえびさしにシッカリと噛締めたる門歯と犬歯の痕跡あり。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
余は鳥打の前廂まえびさしを深く下げてなるべく日にせなを向けるようにしていた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また少女の姿は、初めてひし人を動かすにあまりあらむ。前庇まえびさし広く飾なきぼうぶりて、年は十七、八ばかりと見ゆるかんばせ、ヱヌスの古彫像をあざむけり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)