“まえつぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前坪50.0%
前壺50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪の下の僑居きょうきょの筋向いに挿花そうかの師匠が住んでいて、古流では名人に数えられていた。その家の入口の前坪まえつぼに四つ目をって、その内側に、やっと四、五尺に伸びた御柳がうえてある。
さそくに友染ゆうぜんの膝を乱して、つくろいもなくはらりと折敷おりしき、片手が踏み抜いた下駄げた一ツ前壺まえつぼを押して寄越よこすと、たすけ起すつもりであろう、片手が薄色の手巾ハンケチごと、ひらめいてぷんかおって
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)