“ぼこり”の漢字の書き方と例文
語句割合
塵埃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二百十日の蒸暑い風が口の中までジャリ/\するように砂塵埃ぼこりを吹き捲って夏けのした身体からだは、唯歩くのさえ怠儀であった。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
凡そあらゆる速力と物音とを失って、麗らかな日ざしを宿したうす塵埃ぼこりのかげろうの底で、静かに蠕動するそのたあいもない姿を、私はこの上もなく愛した。
風船美人 (新字新仮名) / 渡辺温(著)