“べんもう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鞭毛66.7%
弁妄33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで田虫の群団は、鞭毛べんもうを振りながら、雑然と縦横に重なり合い、各々横に分裂しつつ二倍の群団となって、あぶらみなぎった細毛の森林の中を食い破っていった。
ナポレオンと田虫 (新字新仮名) / 横光利一(著)
「あのふさふさしているのは、触覚しょっかくのある鞭毛べんもうかと思ってはじめはびっくりしたが、そうじゃない。あれは何の用もしないものさ。いやどうもばけものみたいだなあ」
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もしこの人が旧新約書を読んだなら、あるいはそのうちにも契合点けいごうてんを見出だして、安井息軒やすいそっけんの『弁妄べんもう』などと全く趣をことにした書をあらわしたかも知れない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)