“ぶあいきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無愛嬌75.0%
不愛嬌25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お君というそのめい、すなわち、そこの娘も、年は十六だが、叔母おばに似た性質で、——客の前へ出ては内気で、無愛嬌ぶあいきょうだが、——とんまな両親のしていることがもどかしくッて
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
という主人あるじの言葉はあいそがあっても一体のふうつきはきわめて無愛嬌ぶあいきょうである。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
歌舞伎座の楽屋における総浚そうざらいの時だけで、個人としては全然面識もなかったが、見るところ、若い芸人には似合わない不愛嬌ぶあいきょうな、いわゆる傲岸不屈ごうがんふくつといったような人物であるらしかった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)