“ふんしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フンシツ
語句割合
紛失97.4%
憤嫉2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピストルをひろいあつめ、それをカバンにおさめるついでに、その中のいろいろな品物を紛失ふんしつしていないかどうかを、念入りに点検するのでした。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「いや、御安心ください。大石殿からお預りして、おのおの方にお渡しするはずの金子は、別にしまっておいたからだいじょうぶでござる。ただ手前の小遣い銭が少々紛失ふんしついたした」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
燃ゆるがごとき憤嫉ふんしつを胸にたたみつつわがぐうに帰りしそのより僅々きんきん五日を経て、千々岩ちぢわは突然参謀本部よりして第一師団の某連隊付きに移されつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)