“ふるみの”の漢字の書き方と例文
語句割合
古蓑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古蓑ふるみの案山子かかしになれば、茶店の骸骨も花守をしていよう。煙は立たぬが、根太を埋めた夏草の露は乾かぬ。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
古びた雨漏あまもりだらけの壁に向つて、と立つた、見れば一領いちりょう古蓑ふるみのが描ける墨絵すみえの滝の如く、うつばりかかつて居たが、見てはじめ、人の身体からだに着るのではなく、雨露あめつゆしのぐため
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)